競艇はインコースが圧倒的に有利とされています。(1コースが1着を取る確率は平均50%)
ですが、競艇場は全24場あり、すべてが同じ状況ではありません。更に言えば常に同じレース環境を毎日行っている訳でもありません。
今回は、全24場の中でどの場が最もインコース勝率が高いのか、またその場や企画番組はどの様になっていて、勝率に絡んでいるのかを記事にしていきたいと思います。
全24場1コース1着率
下記に各場の1着率と順位を記載します。(2018年3月1日~2019年2月28日参照)
順位 | 開催場 | 出走数 | 1着率 |
1位 | 大村競艇場 | 2269 | 68.2% |
2位 | 徳山競艇場 | 2399 | 64.5% |
3位 | 芦屋競艇場 | 2357 | 61.1% |
4位 | 津競艇場 | 2350 | 57.9% |
5位 | 下関競艇場 | 2236 | 57.6% |
6位 | 若松競艇場 | 2241 | 57.1% |
7位 | 住之江競艇 | 2254 | 56.9% |
8位 | 宮島競艇場 | 2380 | 56.8% |
9位 | 児島競艇場 | 2325 | 56.6% |
10位 | 尼崎競艇場 | 2202 | 55.7% |
11位 | 常滑競艇場 | 2418 | 55.5% |
12位 | 蒲郡競艇場 | 2308 | 54.4% |
13位 | 唐津競艇場 | 2357 | 53.5% |
14位 | 三国競艇場 | 2319 | 53.1% |
15位 | 丸亀競艇場 | 2361 | 52.2% |
16位 | 多摩川競艇場 | 2120 | 51.7% |
17位 | 桐生競艇場 | 2325 | 51.1% |
18位タイ | 福岡競艇場 | 2189 | 50.7% |
18位タイ | 浜名湖競艇場 | 2335 | 50.7% |
20位 | びわこ競艇場 | 2157 | 50.4% |
21位 | 鳴門競艇場 | 2105 | 50.2% |
22位 | 平和島競艇場 | 2227 | 44.6% |
23位 | 江戸川競艇場 | 2063 | 44.3% |
24位 | 戸田競艇場 | 2325 | 43.0% |
1位の大村競艇場に関してはイン逃げが1500本以上も決まっており、1着率は70%弱と圧巻の数値となっています。
上記記載を見てみますと、1位と24位の差が約25%近く差異があります。
なぜこのように場によって差が開いてしまうのでしょうか。
ベスト6位までの場の特徴を紐を解いて記載していきます。
大村競艇場の特徴
大村競艇場は番組構成が大きく響いており、進入固定レースや、上位クラスが1号艇に乗る企画レースが多く組み込まれ、的中しやすい番組構成が見られる傾向にあり「堅いレース」が多く存在します。
また、1マーク付近の幅が広く、インコースの選手が全速でターンしやすいため、アウトコースのまくりが届かないケースが多いです。
更に、2マーク出口に波のうねりが発生しておりツケマイが決まりにくく、差し勝負の展開がほとんどですので、よっぽど外に膨れない限りは逆転が難しく逃げ切りが決まってしまうのも数値に反映されていると考えられます。
余談ですが、誕生日の選手に1号艇を与えるという番組担当者の粋な計らいもあるようです。
徳山競艇場の特徴
こちらの場は少々特殊で、時期にもよりますが斜め追い風が吹きやすく、また潮位が最大3.5mと大きくスタートが決めづらく、さらに満潮時には2マークにうねりが発生し荒れ展開が増えます。
ですがこちらも大村競艇場と同じく企画番組が組み込まれており、A1級が1号艇、その他がB級で固めた「シード番組」が大きく数値に影響されています。
他にも番組は構成されていますが、1コース1着率は80%を超える驚異の数値となっており、多少荒れ展開が増えても相殺される場となっています。
芦屋競艇場の特徴
こちらも徳山競艇場と同じく「シード番組」が多く組み込まれています。
ですが、1マーク周辺が広く全艇が全速で差し、まくりに行けることで上位2場と比べ少々数値が落ちています。それでも企画番組の多さで1着率は60%を超えています。
津競艇場の特徴
こちらも徳山、芦屋と同じく「シード番組」が多くありますが、1日を通して風向き、水質が変わりやすく少々荒れる傾向にあり、昨年度は1コース逃げ切りが目立ちましたがインが強いものの上位3場に比べれば穴決着も多く安定はあまりしていません。
下関競艇場の特徴
下関競艇場独特のスタートラインから1マークの間に幅が広がる状態になり、スタート後に外に寄せる事が出来、1コース艇は艇間を詰め最短のコーナーリングが出来るようになり、他の場より有利なレース展開が出来るようになります。
若松競艇場の特徴
風の影響で1着率は約8%程低下しますが、向かい風が6m以上の強風にならない限りイン逃げがしっかり決まる場です。
やはり企画番組や進入固定レースが多い場ほど数値に反映され、イン逃げが多く見られるようになっています。
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