ボートレースは、選手の技量や評価によってオッズが決まることが多いですが、選手が操るモーター・ボートの状態も重要な予想ファクターです。
モーターやボートは同一の規格で作られていますが、最初から全く同じ能力を持っているとは限りませんし、選手の整備によってその性能は大きく変わってきます。
今回は、モーター・ボートの基礎知識と、どのように舟券に活かせばいいかを解説します。
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モーター
ボートの動力であるモーターは、舟の動きに直結する最も重要な機械です。
モーターの成績は、出走表に必ず記載されており、成績のいいモーターが基本的には良いモーターです。
モーターは各ボートレース場が管理しており、選手は各節の始まる前日(前検日)に抽選を受けて、その節で使うモーターを割り当てられます。
選手は、前検日から練習でボートを動かし、モーターの状態を確かめます。モーターが満足のいかない状態だった場合は、各ボートレース場にいる整備士と相談するなどして、部品を交換することができます。
この時、整備士やほかの選手に助言を求めることはできますが、部品の交換はすべて選手自身が行わなければなりません。もし、他人がモーターに触ってしまうと、モーターボート競走法違反として厳罰が与えられます。
選手が交換できるモーターの部品は以下の7つです。
- ピストン
- ピストンリング
- キャブレター
- ギヤケース
- 電気一式
- クランクシャフト
- シリンダーケース
これらの部品を交換した場合、出走前に直前情報として、どの部品を交換したか(ピストン等複数ある場合は何個交換したかも)発表されます。
どの部品を交換すると、どのような変化が出るかは、はっきりとしていません。そのため、部品を交換したことで何が変わったかを確かめるのは難しいです。
また、部品を交換したら必ず性能が上がるわけでもありません。
状態が落ちてしまうこともあるので、部品の交換=性能アップで買いやすくなる、ということはありません。
舟券に活かすための考え方ですが、部品を交換したということは、モーターの状態が決していい状態ではないことは明らかです。
もし、舟足が満足のいくものだったら、下手にモーターをいじるよりもプロペラの微調整をすることになります。
そのため、部品の交換情報がある選手は、現状ではあまりよくないモーターを使っていると考えておけばいいでしょう。
買うか消すか迷った場合は消してしまった方が、点数が絞れていいかもしれません。
もし、部品を交換した選手のスタート展示や周回展示が良さそうであれば、状態が上向いたとみて舟券に入れればいいでしょう。
ボート
ボートもモーターと同様、各ボートレース場が管理しており、各節ごとに選手に割り当てられます。
ボートの成績も出走表に必ず記載されています。
動力であるモーターとは違い、木製であるボート自体を整備することで性能が大きく変わることはありません。
ボートの成績は、モーターほど大きく差があるわけではなく、いいモーターをつけて走ったことの多いボートの成績が良くなりやすく、逆に不調のモーターで走ったことの多いボートの成績は悪くなりがちです。
そのため、ボートの成績は必要以上に鵜呑みにしないようにしましょう。あくまで舟を動かす原動力はモーターなので、ボートの成績が良くてもモーターが悪かったら元も子もありません。
予想に与える影響は極めて小さいです。