安定したスタート力と、勝負強い攻め!
2018年SG『第53回ボートレースクラシック』での、2コースからの豪快なまくりが印象に残っている方も多いでしょう。
そんな勝負師「井口佳典」選手の特徴や成績、素顔を紹介して行きます。
スポンサーリンク
安定したスタート力に注目!
ボートレースは、スタートタイミングがとても重要です。
レースの重要なポイントとなる第1ターンマークでの攻防は、スタートの順位によってかなり左右されます。スタート順位で、レースの勝敗はほぼ決まると言っても、過言ではないのです。
良いスタートを切るためには、0.1秒の単位でボートを操る必要があります。
それだけでも高度な技術が必要ですが、特にトップ同士のレースとなれば、スタートの0.01秒差でレースの展開が大きく変わってくることも多いのです。
そんな少しの差を操るスタート力が、井口選手の大きな特徴です。
0.17秒を切れば優秀と言われる平均スタートタイミング(平均ST)ですが、井口選手の平均STは0.13~0.15程度となっています。
2018年前期の平均STは0.131となっており、かなりの好成績と言えます。
スタートの速さの秘訣は動体視力や経験など、多くの理由が言われていますが、0.01秒を制するとなれば、天才的な“勘の良さ”や“勝負強さ”も多くを占めているでしょう。
そんな天才的なスタートの速さを活かして、井口選手はインからの確実な“逃げ”や、2コース・3コースからの“まくり”や“まくり差し”を得意としています。
特に1コーススタートでの平均STは0.13となっており、圧倒的な速さで他を圧倒し、3連対率も92.3%となっています。
また、まくりやまくり差しを決めることも多く、2コースや3コースからの出走でも3連対率94.1%、87.5%の好成績です。
勝率も7.99となっており、どのコースからでも入賞の可能性の高い選手の1人です。(2018前期の成績より)
井口佳典選手の実力
井口選手は1999年11月17日にデビューしました。
約4か月後の2000年3月に初勝利を納め、2年後の2002年2月には初優勝を果たしています。
その後はA級とB級の間を行ったり来たりと、なかなか実力が定着しなかった井口選手ですが、2007年12月に「SG第22回賞金王決定戦」への出場を果たします。
初出場ながら決勝戦に進出しますが、第1ターンマークでの他の選手との接触により、エンスト失格(責任外)となってしまいます。
悔しい結果となってしまいましたが、その悔しさをバネに2008年 6月「SG 第35回笹川賞」にてST0.07でトップスタートを決め、5コースからまくり差しにて、SG優勝を飾りました。
その勢いのまま、2008年12月「第23回賞金王決定戦」にて優勝を決め、昨年の雪辱を果たしました井口選手でした。
2012年にはSG戦で2回の優勝、2013年にはG1戦で3回の優勝と輝かしい成績を残し、2013前期には勝率8.21にて勝率1位となりました。
そんな井口選手は2017年にも1億3千3百65万3千円の賞金を獲得し、賞金ランキングで3位となっています。
井口選手は競艇界をけん引するベテラン選手の1人なのです。
井口佳典選手のプロフィール
プロフィール
- 登録番号:4024
- 生年月日:1977/08/22
- 身長:167cm
- 血液型:A型
- 支部:三重
- 出身地:三重県
- 登録期:85期
井口選手は“銀河系軍団”といわれる85期の選手の1人で“King of Galaxy(銀河の王者)”のキャッチフレーズでも知られています。
高校時代には競輪選手を目指していたそうです。
高校卒業後はサラリーマンとして働いていましたが、競艇好きの上司に勧められ研修所へ入所したという異例の経歴を持ちます。
元競艇選手の井口真弓さんと結婚しています。